土克水について
『相克』では相手を剋し滅ぼして行く『陰』の関係性でのことで、今回はその中の『土克水』について触れたいと思います。
『土克水』は『どこくすい』と読みます。
文字通り、五行の『土』が『水』を剋し滅ぼす関係性のことです。
- 『土』が『水』の流れを制御し堰き止める
- 『土』が『水』を濁し大量の土で水分を吸い取り水をなくす
相克は悪影響を及ぼすと思いがちですが、陰陽五行での五行を五臓に当てはめ中医学的に考えるとそうとも言い切れません。
五行=五臓では『土』=脾・『水』=腎です。
ここでいう『脾』は、胃腸と脾臓のことで、主に消化・吸収などの消化器系の機能を司っています。
『腎』は腎臓のことで中医学では、生殖器系、ホルモン系、中枢神経系、造血系などの機能を含んだ生命エネルギーの貯蔵庫と考えられています。
五臓での相克とは互いに抑制し合う関係性のことで『脾臓』と『腎臓』の相克では、『脾』は『腎』から水が溢れないように抑制していることに。
『土』の脾臓は気と血を作る働きをしており、『水』の腎臓は納気と言って気を蓄えるバッテリーのようなもの。このバッテリーに充電をする際には当然その源が大切です。この作用が気力を作る脾臓が腎臓の働きをコントロールしていると言える。と言われています。
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